「この状況でどうしてそんな言葉が出てくんのよ!!」

『うーん。ヤキモチ妬いてくれてるから??』

「や、妬いてないし!!」



…いや、どうみても妬いてるだろ。


前田は反応がわかりやすい。


多分、嘘がつけない性格だ。



『そう??妬いてるように見えるけど??』


俺は抱きしめたまま、わざと口を前田の耳の近くに持っていって、そっと囁いた。


前田は肩をビクッとさせてる。



「…バカ。もう知らない」


よっぽど俺の態度が気に入らなかったのか、


前田は家の中に入っていってしまった。