チラッと隼人をみると、隼人もこっちをみていた。 あたしと隼人は見つめ合う形になる。 個室の中には沈黙が流れてて。 その沈黙のなか、隼人が席を立ち上がった。 ――ドクン。 あたしの心臓が飛び跳ねる。 向かいあって座っていたはずなのに、隼人があたしの隣に座ったことによって、あたしたちの幅が狭まった。