悪戦苦闘し、なんとか完成。


慣れてないにしては、まあまあのでき。


それにメイクなんかプラスしちゃって。

少し大人ぽい感じになった。


なんだか、自分が自分じゃなくなったみたいでドキドキする。



「笑ーもう二時よー!!」


下から聞こえたお母さんの声に、あたしは慌てて顔をあげた。



…うそ!?

もう二時!?


洋服選ぶのに気をとられて、時間を忘れてた。


やばい。遅刻する!


約束の時間は2時15分。


うん。今だったら急げば間に合う。



『お母さん。行ってきまーす。』


あたしは大慌てで家から出て行った。