~♪



一分も経たないうちに、携帯がなる。


それも、なぜかメールじゃなくて、電話の着信音だった。



…どうしよう。


さっきと違う緊張感が芽生える。



だってこれ、前田からの初電話じゃん。


俺は前田との「初めて」が増えて嬉しくなった。


だけど、それに比例するように、どうしようもない緊迫感に押しつぶされそうだった。



『…もしもし??』


緊張したまま、受話器に耳を傾ける。



「あ。隼人!!突然電話してごめんね。デートの誘いが嬉くって、電話しちゃった!
…デート、絶対いこうね!!」