★笑目線★
『ふー。よく寝たぁ』
ふわぁ、と。
欠伸をつきながらも、目を覚ましたのは随分後のこと。
正確な時間はわからないけど、結構な時間を寝てた気がする。
『…今何時だろ??』
独り言を呟きながら、なんとなく空を見上げるあたし。
そしてその後、お母さんに買ってもらった腕時計を、チラッとチェックする。
時計が差した時刻は、もう5時を差していた。
『…やっぱ。』
もう帰る時間だし。家に、帰らなくちゃ!!
自分の失敗に気づいたあたしは、その場に散らかしたお菓子とかを、慌ててかき集める。
思ったよりも散らかしていたらしいそれらは四方八方に飛び交っていて、集めるだけでもひと苦労だ。
――そんな時。
遠くの方に聞こえてきたのが、可愛らしい男の子の声だったの。