黙って頷く拓海を見ながら、目を光らせながら俺の土産を覗き込むメガネ君を見ながら、俺の土産とやらを開けた。


開けた…。


開けた……。



「せ…先輩すげ〜!」



固まってる俺に追い討ちをかけるメガネ君。


凄い?…まぁ確かに凄い。違う!そういう事では無い。



「…拓海、何これ?」



「マーライオン。」



間髪入れず答える拓海。ま〜ライオン………なんて、洒落た事も言えない。


空いた口が塞がらない…。それはマーライオンもか。



「なんじゃ!こりゃ〜!!」



「だから、マーライオンの木彫りだってば。」



ニコニコしながら答える拓海。ニコニコしながらチョコを頬張るメガネ君。よく見るとニコニコしてるマーライオン。