そうして一通り俺の気が済むまで拓海ごっこをした。



「よ〜し、もういいか…。ど〜れ、お土産とやらをいただこうじゃないか。」



やれやれ顔なメガネ君を眼で睨みつつ席に座る。同じくやれやれ顔な拓海が、椅子の脇に置いておいたお土産をトンとテーブルの上に置いた。



「……じゃあ、これはメガネ君の分。そしてこれは先輩の分。」



差し出されたお土産とやらは、明らかに大きさが違った。俺のとされたそれは、メガネ君のゆうに4倍はあった。



「うわ〜拓哉先輩のすげ〜!拓海先輩ありがとうございます。」



メガネ君のお土産は、どうやらお決まりのマカダミアチョコのようだ。



「メガネ君……俺と拓海はマブダチであり、なおかつ恋のキューピットだよ。この差は当たり前だよな、拓海。」