「…で、ママの件は分かった。じゃあ何でソワソワしてる?」



「だ…だから、してないですってば。」



メガネ君はそう言いながら、レジの方をチラチラと見る。



そして時折、気持ち悪い笑みを浮かべる…。



列の先には、俺が知らない女の子がレジを担当していた。



暖めますか?事件以来、このコンビニには来てなかったから無理もない。



その子と気持ち悪い笑み野郎を数度見比べる。



なるほど…



落ち着きの無いメガネ君の肩に手を回し、拓海に聞こえないよう小声で聞く。



「メガネ君はああいう子が好みなのか?」



「はい……って、何で分かったんですか!?」



俺とメガネ君の前に並んでいる拓海が、笑み野郎の大声にびっくりして、焼きそばを落とす。



拓海の気持ちも分かる、俺もカップラーメン味噌味を落としそうになった。