「ニャ~オ。」 「スカウ~!久し振り~!」 私は猫のスカウに駆け寄る。 荒月の猫。 スカウは私を見るなり、どこかに歩き出す。 またどこかに連れてってくれるんだね。 不幸の道って分かっていても、 ついて行きたくなる私の好奇心。 それはこの前まで不良のたまり場だった公園だった。