あたしの勝手な個人的な感情だけどっ…。 陽にはいってほしい。 あたしの兄ちゃんの夢を…叶えてほしい…。 「……おうっ。 絶っっ対甲子園行くっ!」 そう言って笑う眩しい笑顔が…兄ちゃんと重なって。 一瞬、お兄ちゃんを見ているようで。 「…………っ。」 気持ちよりも体が先に動いて。 あたしは気づいたら陽に抱きついていた。