「………っっ」

声を噛み殺して、少女は笑っていた。
ひたすら可笑しそうに。

その内、堪えきれずに、


「アハハハハハハハ!!」

壊れた様に笑った。
踊るみたいに、くるくる回り、笑っていた。

「ハハハハハ……はぁ、はぁ、やるじゃない!!やるじゃない!!やってくれるじゃない!!」

少女は続けた。

 ・・・・・
「幸福兄さん!!」

少女は幸福を兄と呼んだ。










 ・・・・・・・・・・・・・
「七万人を火事で殺した様に見・・・・・・・・・・・・・・
せかけて、本当は誰も殺してな・・・・・・・       
かったですって!?しかも、し  ・・・・・・・・・・・・
かもあの亡霊の為に町全体を覆・・・・・・・・・・・・・・
い尽くすホログラムとステルスですって!?」