− …シャッ…パシャッ…


「ぅ……ん……」


何……?


すごく眩しい……


「起きたか?」


「あれ……?廉……?」


「あぁ、おはよう」


ベランダに背を向けて立っていた廉が、あたしに笑顔を向けた。


「お、はよ……」


まだ重い瞼をこじ開けるように擦(コス)って、ゆっくりと体を起こす。


その直後、廉がニヤリと笑った。


「イイ眺め♪」


「何……?」


「ん」


廉は吸っていたタバコで、あたしの体を指した。


「え……?……っ!!」


起き上がったあたしの体は、何も纏っていない。


「どっ、どうしてっ……!?」


あたしは咄嗟に布団で体を隠して、縋るように廉を見た。


彼は意地悪な笑みを浮かべ、あたしをじっと見つめている。