廉は長い指先であたしの全身を辿っていき、それを追うように数え切れないくらいのキスを降らせていった。


体の奥から込み上げて来る熱が、留まる事無く上昇していく。


廉があたしの体の隅々まで、丁寧に舐めていった。


頭の中は、もう何も考えられないくらい朦朧としているのに…


熱を帯びた体は、ずっと敏感に廉を感じている。


彼の甘い香りやキスは、まるで媚薬みたい。


あたしは、廉の腕に抱かれながら何度も快感を得ていた。


その感覚は、苦しみにも似た甘い愛の悦び。


もっと……


もっと……


もっと……


あたしは貪欲に、何度もそれを求め続けた。


そして…


真っ白になり掛けた頭の中で何かが弾けた瞬間、廉の腕の中で頂点に達した体が大きく震え、ゆっくりと意識を手放した――。