「う〜ん……18♪でも高校生くらいにも見えるな!まぁ高校生だったらここじゃ働けないし、やっぱり18歳かな!」


太一が自信満々に言って、笑顔を見せた。


「違いますよ。よくそう言われますけどね!」


「二十歳(ハタチ)」


笑顔で否定したあたしに、それまでずっと黙っていた廉がすかさず言った。


「正解、です……」


あたしは目を見開いて、廉を見つめた。


初対面で年齢を当てられたのは初めてだったから、驚きを隠せない。


「……どうしてわかったんですか?初対面で年齢を当てられたのは、廉さんが初めてですよ」


「廉……」


「えっ……?」


廉は質問には答えず、あたしをじっと見つめた。


全てを見透かすような瞳と吸い込まれそうな空気を纏った彼に、思わず息を呑んで見入ってしまった。