「ユイ!大人気だな!」


田島さんも、いつもよりも早く店に来てくれた。


「こんばんは。すみません、お待たせしちゃって……。お花、ありがとうございます。すごく嬉しかったです」


「可愛いユイの為だからな!」


「出勤してすぐにあんなに大きな花束が届いたから、ビックリしましたよ!でも、すぐに田島さんだってわかりました♪」


「さすがユイだな!」


「毎年あんなに大きな花束をくれるのは、田島さんだけですから」


あたしの頭を撫でた田島さんに笑顔で答えると、彼が嬉しそうに笑った。


「お祝いだから、ドンペリも入れような!」


田島さんはそう言って、黒服にドンペリのピンクを頼んだ。


「ありがとうございます!」


「ユイ、誕生日おめでとう!」


あたしは、田島さんとドンペリのピンクで乾杯をした。