「あ〜、美味しかった」


「デザートは?」


瞳を緩めた廉の言葉に、再びメニューを開いた。


「じゃあ……苺パフェ、頼んでもイイ?」


「あぁ、イイよ」


廉は店員を呼ぶと、苺パフェとコーヒーを頼んだ。


「ガキだな」


すぐに運ばれて来たパフェを食べていると、彼がフッと笑って言った。


「……何が?」


「それ食ってる時の、お前の顔が」


廉はそう答えた後、また笑顔を見せた。


「幸せだもん♪」


あたしは笑顔で答えてから、生クリームを口に運んだ。


「クリーム、付いてる」


すると廉が呆れたように笑って、親指であたしの唇に触れた。


その瞬間、心臓が跳ね上がって、急に顔が熱くなるのがわかった。


廉はあたしの唇に付いた生クリームを拭って、自分の口に運んだ。