それから数日後の週末、廉と一緒にホテルに向かった。


予約をしていれば細かく説明してくれる事を知ったから、廉と相談して一昨日のうちに予約を入れておいた。


「電話で聞いた話だと、決める事って結構あるみたいだよ?」


車の中で、彼に予約をした時の事を話した。


「澪の好きなように決めてイイから」


廉はそう言ったけど、あたしが一人で決められるハズが無い。


「他人事みたいに言わないで、一緒に決めてよ……」


あたしは少しだけ不安を覚えて、小さく呟いた。


「ある程度は、俺も一緒に決めるから」


「ある程度じゃなくて、全部一緒に決めてね?」


眉を寄せながら言うと、廉はため息をついた後、苦笑いしながらも小さく頷いてくれた。