それから、両親と色んな事を話した。


「最近までキャバをしてたけど、今は廉の所で働いてるの」


「そうか……。良かったな……」


キャバ嬢をしていた事を話すと両親は複雑そうにしていたけど、それでも笑みを浮かべてくれた。


この3年間の事を話すにはあまりにも短い時間で、あたしも両親も親子とは思えない程ぎこちなかったけど…


両親とこんな風に話せた事が、すごく嬉しかった。


「またいつでも帰って来てね」


帰りに母からそう言われて、目を見開いて驚くと…


「ここは、澪の家でもあるんだから……」


母は優しい笑みを浮かべて、そう付け足した。


「うんっ……!」


あたしは泣きそうになりながらも、必死に笑顔を見せた。


両親と嵐に見送られ、あたしと廉は実家を後にした。