「はぁ……」


ベッドの中で大きなため息をつくと、廉があたしの体をゆっくりと抱き寄せた。


「明日の事が心配か?」


あたしが小さく頷くと、彼はどこか呆れたように口を開いた。


「俺と嵐に任せれば、大丈夫だから」


「でも……」


廉の腕に抱き締められても、今日は落ち着かない。


そんなあたしを見て、今度は彼がため息をついた。


「わかった……」


「何が?」


納得したような素振りを見せた廉に尋ねると、彼は意地悪な笑みを浮かべた。


「要するに、何も考えられないようにすればイイんだろ?」


廉はニヤリと笑うと、あたしの唇を塞いで…


「んっ……っ!」


いつもよりも激しく、あたしを抱いた。