「二人ともそっくりだから……。兄弟みたいなんだもん!」


あたしが言うと、廉と嵐も嬉しそうに笑った。


「っつーか、廉さんって恐い人かと思ってたけど、マジで優しいじゃん!しかも、カッコイイし♪」


嵐の言葉に、あたしはクスッと笑った。


そうだね……


だけどね、嵐……


廉はあんまり笑わないし、不機嫌な時はすごく恐いの……


だから、結構大変なんだよ!


案外、嵐は人を見る目があるのかもしれない。


あたしがそんな事を考えていると、廉は真面目な表情で口を開いた。


「澪、今夜覚えてろよ?」


「えっ?」


「お仕置きだから」


あたしの考えを見透かしたらしい廉が、意地悪な笑みを浮かべた。