「それで……どうしよっか……」


あたしが控えめに両親の事を切り出すと、廉と嵐が顔を見合わせた。


それから程なくして、廉が話を切り出した。


「明日、お前の実家に行く事にしたから」


「えっ!?明日っ!?」


どんなに早くても来週くらいになると思っていたから、廉の言葉にすごく驚いた。


「善は急げ!ってな♪明日なら俺も家にいるから!」


そう言った嵐が、ニコッと笑った。


「心配すんな、澪!廉さんに任せとけば大丈夫だって♪」


嵐は、明るく笑っていたけど…


あたしがキッチンにいた僅かな時間に話が進んでいたんだから、簡単に安心出来るハズが無い。


あたしは、不安でいっぱいだった。