飲み物を用意してリビングに戻ると、廉と嵐は楽しそうに話していた。


余計な心配だったかな……


そんな事を考えながらクスッと笑って、テーブルにコーヒーとオレンジジュースを置いた。


「澪、何でニヤニヤ笑ってるんだよ?」


「フフッ。あのね、二人を見てると、何か兄弟みたいだなぁ〜って思ったの♪」


不思議そうに訊いた嵐に笑顔で答えて、オレンジジュースを一口飲んだ。


「そりゃあ、嵐とはもうすぐ兄弟になるからな♪」


廉が笑みを浮かべながら言うと、嵐も笑顔で口を開いた。


「廉さんが兄貴になったら、すっげぇ自慢するし♪」


すっかり意気投合して仲良くなった二人を見て、すごく嬉しくなった。