結局、嵐を筆頭に三人でほとんどの料理を平らげて…


呆れていた廉も、いつもよりもたくさん食べてくれた。


「マジで美味かった♪」


嵐はご満悦とでも言うような笑顔で、あたしを見た。


「本当にいっぱい食べたね♪」


「そりゃあ、成長期ですから!その気になれば、いつでも食えるよ!」


喜びを隠せずに笑顔を見せるあたしに、嵐は得意気に笑ってお茶を飲んだ。


「何か飲む?」


そう尋ねると、廉はいつも通りにコーヒーと言ったけど、嵐は首を横に振った。


あたしはテーブルを片付けた後、キッチンに向かった。


廉と二人きりだと、嵐が緊張するかな……?


少しだけそんな心配しながら、急いで洗い物を済ませた。