「大きくなったね♪今、何センチくらい?彼女いるの?あ、迷わなかった?」


喜びを隠せなくて、矢継(ヤツ)ぎ早(バヤ)に訊いてしまった。


「そんなに一気に答えられないって!」


嵐はケラケラと笑い、あたしの頭をポンッと叩いた。


「あっ、そっか……」


あたしも可笑しくて、クスクスと笑った。


「っつーか、澪は相変わらず本当にちっこいな!」


「これでも大人っぽくなったんだよっ!?」


あたしがムキになると、嵐は意地悪な笑みを浮かべた。


「それより車で来たんだよな?」


「あっ!ヤバッ……!」


「ちょっ……!澪!?」


「イイから早くっ!!」


嵐の腕を引っ張ったあたしは、車に向かって走り出した。