「もしもし、澪?」


「うんっ♪」


「今から出るから、1時間以内には着くと思う♪」


嵐も楽しみにしていたのか、すごく弾んだ声で話した。


「わかった!じゃあ、駅の改札口まで迎えに行くからね♪」


「よろしくな♪」


「うん、気をつけてね!」


「はいはい!」


嵐は笑いながら返事をして、電話を切った。


「嵐がね、今から出るから1時間以内には着くって!あたし、もう少ししたら駅まで迎えに行って来るね♪」


「俺も行くから」


「一人で大丈夫だよ?」


あたしの運転を信用していない廉は、眉を寄せて首を横に振った。


「近くだし、本当に大丈夫だよ?」


もう一度そう言ってみたけど、結局は彼も一緒に行く事になった。