安心したせいか、急に睡魔が襲って来た。


一睡もしていなかったあたしは、午前中は寝る事にした。


ベッドに残る廉の香りが、あたしを一瞬で夢の中へと誘(イザナ)って…


瞼を閉じると、すぐに眠ってしまった。


それから少しだけ眠って昼過ぎに起き、いつものように昼食を済ませてから洗濯と掃除をして、スーパーに出掛けた。


今日はあたしの仕事が休みだから、二人分の夕食を作る。


廉は何が食べたいかな?


廉の事を考えていると、今朝の事を思い出して…


自然と、幸せいっぱいの笑みが零れる。


今夜は、ちょっとご馳走にしちゃおうかな♪


ウキウキしながら食材を選び、スーパーを後にした。


そして家までの道のりをゆっくりと歩きながら、無意識のうちに鼻歌を歌っていた。