「澪、絶対に幸せになってね!アンタは、一生あたしの一番の親友だよ!」


綾の言葉が嬉しくて…


だけど同時に切なさも込み上げ、たくさんの思い出が涙と一緒に溢れ出した。


夜中の駅前で、あたしは小さな子供のようにワンワンと泣き出した。


「もうっ……!澪は……っ……」


あたしを抱き締めてくれた綾も、しゃくり上げながら泣いていた。


入店した時、最初に声を掛けてくれた綾。


落ち込んでいる時、励ましてくれた綾。


あたしがダメな時、叱ってくれた綾。


あたし達は、ずっと一緒に笑って、泣いて、悩んで…


今日まで必死に頑張って来た。


あたしと綾は、きっとあの日から親友で戦友だった。


綾、ありがとう……


本当にありがとう……


道行く人の視線を浴びながら、あたし達はずっと泣いていた。