翌日、綾に昨日の事を話した。


太一に聞いた事も、全て隠さずに…。


途中で何度も泣きそうになったけど、あたしは涙を堪えながら話し続けた。


あたしが話し終わるまで、綾はずっと黙って聞いてくれていた。


「澪……。話してくれてありがとう」


最後まで話すと、彼女があたしの体を優しく抱き締めてくれた。


「綾……」


それまで必死に堪えていた涙が、一気に溢れ出す。


「好きなだけここにいてイイよ。これからどうするかは、一緒にゆっくり考えよう」


綾は優しく言って、あたしの顔を見ながら微笑んだ。


「店はずっと休めるかどうかわからないけど、何とか店長に言ってあげるからね」


彼女の気遣いに申し訳なさを感じながらも、小さく頷いた。


どちらにしても、このキスマークだらけの体ではドレスを着る事は出来ないから…。