お風呂から上がると、綾がミルクティーを用意してくれた。


甘くて落ち着く、優しい味。


「ずっとここにいてもイイからね。店長には適当に言っといてあげるから、店はしばらく休みなよ」


そう言った綾は、あたしに優しく笑い掛けた。


その瞬間、涙が溢れた。


いきなり来たのに、嫌な顔一つせずに部屋に入れてくれた綾。


彼女はきっと今日も忙しくて、すごく疲れているハズなのに…


泣いているあたしを元気付ける為に、一緒にお風呂に入ってくれた。


あれ、綾のお気に入りのブランドのシャンプーだったのに、ほとんど使い切っちゃったね……


ごめんね……


でも、ありがとう……


綾がいてくれて、本当に良かった。


元気になったら、彼女にあのシャンプーをプレゼントしよう。


綾は最高の親友だよ……