「廉っ……!離してっ!」


「俺が誰を抱いてるのか、わからせてやるよ!」


廉はあたしの両手首をネクタイで結ぶと、ドレスを脱がした。


「やだぁ……っ!離し……っ!」


言い終わる前に、強引に唇を塞がれてしまった。


「……んっ……っ!」


今までで一番激しくて、一番愛の無いキス…。


あたしには、そうとしか思えなかった。


「離してよっ!!」


泣いても叫んでも、廉は離してくれなくて…


それどころか、余計に力を入れてあたしの体を押さえ付けた。


「廉っ!!痛い……っ!!」


瞳からは、どんどん涙が溢れ出す。


廉が恐い……


このまま抱かれたくない……


だけど、廉は狂ったようにあたしに触れ続ける。


「やぁ……っ……!」


あたしは、必死に抵抗し続けた。