それから何ヵ月か過ぎて、
転入生にもあだ名がついて、
皆の好きな学習発表会が
近付いていた。



私は、その転入生の
保方 蓮哉(ホガタ ハスヤ)と
学習発表会で同じ場面を
やることになった。

私は保方に
だんだん惹かれていった。


ある日の練習の時、
役目がない私の場面の人は
皆体育館の冷たい床に座って
器楽担当の生徒の
一生懸命な姿を見たり、
違う場面の子の演技を見たり、
適当に1時間が過ぎようとしていた。

ただし、
私と保方以外の人の話だけどね。