分かっていたけど


あたし


やっぱり心の中で
素直になりたいっていう感情はあるんだ。













そう思って
袋の中からある物を取り出した。



――――クマのキーホルダー。



あたしの素直な部分。








手に抱えながら思った。









素直になりたいけど





今更ダメ。


素直になんてなれない。













そう自分に言い聞かせながら






再びクマを見つめた。






















何でか分からないけど























その時あたしは


涼くんのことを考えてしまっていた。





















サッカーをしていた時の涼くん。






























あんなに男子っぽい涼くん初めて見た。