それは変わり果てた拓海。
髪は金色に近い色をしている。
制服は改造しまくりの違反服。
拓海はゆっくりおりてくる。

「よう」
先に口をひらいたのは拓海。
「久しぶりだね」
私がそういうと拓海は八重歯を少し見せてにこっと笑った。
笑顔はそのままだった。
「ありす付き合ってんだって?」
そういっていきなり真剣な顔をする。
いきなり表情が変わってどきっとする。
今気付いた。
私拓海が好きなんだ…
気付いてしまった私。
優と付き合ってるなんかいいにくい。
「うん…」

言って損した。

「そっか、幸せになれよ」

だって拓海が

「ありがと」

悲しそうな顔するんだもん。

「じゃあな」
そういって拓海は行ってしまった。