「G組の優じゃん、やっと告ったんだあ」
となりであんずはわけのわかんないことを言っている。
「やっとって?」
?マークいっぱいの私。
「2年の初めくらいからありのこと好きだったんだよ?もしかして気付いてなかったの?いっつもありのことがんみしてんじゃん」
ジュースを飲みながら言う。
「やけに目が合うなとはおもってたけど~どおしよう」
私が真剣に悩んでいるっていうのにあんずは「いいんじゃない」といっている。
本当人事だよね。
「ん~まあ付き合ってみようかな」

優に返事をしたらすぐ返事が返ってきた。
[よろしく]

[こちらこそ]

と返して一応あんずに報告。
「おめでとう~やっと男で来たね」
なんとなくばかにしてるよね。

優とはしゃべったことはなくてメールだけの関係。
そんな人とちゃんと付き合えるのかな。

次の日、ちゃんと早起きをして学校へ行く支度。
髪を巻いているとさくらが部屋に入ってきた。
「今日は行くの?」
そういって私の顔を鏡越しに見る。
「行くよ」
私がそういうとさくらは髪を巻くのを手伝ってくれた。
私はアイメイクを慎重にする。

準備が終わって玄関をでる。
さくらってかっこいいよな。
片割れの私から見てもすごくかっこいいさくら。
中学にはいっていきなり身長が伸び始めた。
顔は整っている美咲ちゃんの子だったからまあまあイケメンだし、優しいからもてるよな。
てかなんで私は身長のびないのかな?
「お前優のことどお思ってんの?」
さくらが運転しながら聞いてきた。
どお思ってるって…あんま好きじゃないしな。
きっとさくらも気付いてるんだよね。
まだ昨日付き合いたてなんだけどね。
「さくらが思ってる通り」

学校に着くともう授業は始まっていた。
自転車をおいて教室へむかう。
「ありす、先行ってていいよ。ちょっと購買いってパン買ってくる」
「うん」
階段を上っていると上から誰か降りてきた。