「ありすちゃーん?帰りの時間だよ」
さくらの声。
ゆっくり顔をあげる。
??
「あり3時間目からずっと寝てんだよ~?死んでんのかと思ったよ」
私のまわりにはさくらとかなでとあんずとたくみ。
そっか、学校か。
やっと状況が飲みこめた私。
「すいません」
さくらにひっぱられて自転車置き場へ。
「本当人騒がせな妹」
笑いながらさくらは自転車をこぎはじめる。

「お前いい友達もったな」
いきなり意味がわからないことを言うさくら。
「どういう意味?」と聞いても教えてくれない。
私が寝ている間起こっていたことなんか知りもしない私。

~私が寝ているとき~
いきなりあみが泣き始めた。
「あみどうしたの?」
まわりの人たちが聞く。
「ありすがね…ヒック…うちにひどいことばっかり…ヒック」
すかさずあんずが返す。
「はあ?何わけわかんないこと言ってんの?あり、あみのことめちゃ応援してたじゃん」
「うち…ありすにたくみはあんたのことなんか好きなんかじゃないからさっさとあきらめろって…ッヒック」
まわりのみんながあみにみかたする。
「そうなの?」
「ありす最低じゃん」
いろんな声が飛び交っている。
あみはまだあることないこと嘘をついて泣いている。
「だからありそんなことしてないってば」
「そうだよ、ありすそんなことしねえよ、な?たくみ」
かなではそういってたくみにふる。
「そうだよ、ありすはそんなことしない」
3人対クラス半数以上の戦いはヒートアップ。