「ありすちゃーん?今日から学校行くんじゃないの」
目を開けると双子の兄、咲良が目の前に…。状況があまりわからない私。まだ半分寝ている頭を回転させて考えると…
「あっ今日学校行くんだった」
そう言って布団から飛び起きる。
昨日まで学校に行ってなかった私。
「あと10分で家出るから早く用意してね」
人事みたいにー‼ただでさえ用意が遅い私。寝起きなんか言うまでもなくすっごく遅い。さらに昨日までもっと遅い時間まで寝てたのにいきなりこんなはやく起こされて…さくらにも手伝ってもらって用意を済ませる。学校ってなんでこんなにめんどくさいんだろう。

さくらとの登校は久しぶり。校門を通って下駄箱に向かう。
「あり~、久しぶりっっあいたかったよお~」
そういって抱きついてきたのは親友の杏子。久しぶりの再会に我を忘れて喜ぶ私とあんず。それを後ろから眺めているさくらと奏。奏は杏子の幼なじみで彼氏。喧嘩ばっかりしてるけどなんだかんだ仲がいい2人。私から見るとうらやましかったりする。
「久しぶりの再会をお喜びのところ悪いんですがそろそろ教室に向かわないと遅刻ですよ?」
かなでの一言で我に返る私たち。
「やばい~」