総長って事は暴走族で。
暴走族ってのは、総長に右腕がつくの?
もしかして左腕までいるかもしれない。
「で、話戻すけど。」
京の言葉に、私は我に返る。
「その総長は、北街の一角では有名だ。
ここらを指揮ってんのはそいつだからなぁ。で、海と一般が関わるとろくな事にならねぇ。」
その総長とかソイツとか、いちいち主語を変えないで欲しい。
そして、一般に分類された私。
「下の人間に…今回なら女だったろ?
そういう奴らから、嫉妬の目で見られたりする。感情は様々だけど。」
納得した。
海は黙って空を見ていた。
「…それで?私はどうすれば被害にあわずにいられるの?」
「俺らと一緒にいる。」
まさかの海からの返答。