胸糞が悪いまま、家に帰ってきた。
片親だというのもあり、一応毎日家には帰っている。
怒りが収まらなかったお陰で珍しくどこにも寄らず帰ってきたから、家には誰も居なかった。
鍵を開けて、中に入るとそこは無言の箱。
母親は仕事から帰っていない様子。
制服からスゥェットに着替えて、テレビを点けて前に座る。
大したニュースもない。
大きな溜め息をついて、寝ころんだ。
本当の事を言ってみれば、怒りたくもない。
自分に怒る資格もない。
自分が非行に走った理由も、もう忘れた。
母親が泣くのも見ていたくない。
この真っ黒な世界から解放されたかった。
レディースの総長なんて、もぅ面白くもなんともない。
誰かの上に立つ事も疲れたんだ。
有理とも、もう付き合いを切りたい。
「…っ…ふざけんな!!!」
近くにあった雑誌を無意味に壁に投げつける。
最近、こういう事がよくある。
無意味に怒りが込み上げてきて、何か物にあたる。
ふと、増川の言葉が頭をよぎっていった。
『更正施設の子達だ。お前なら何か得るものがあるかも知れない。』
片親だというのもあり、一応毎日家には帰っている。
怒りが収まらなかったお陰で珍しくどこにも寄らず帰ってきたから、家には誰も居なかった。
鍵を開けて、中に入るとそこは無言の箱。
母親は仕事から帰っていない様子。
制服からスゥェットに着替えて、テレビを点けて前に座る。
大したニュースもない。
大きな溜め息をついて、寝ころんだ。
本当の事を言ってみれば、怒りたくもない。
自分に怒る資格もない。
自分が非行に走った理由も、もう忘れた。
母親が泣くのも見ていたくない。
この真っ黒な世界から解放されたかった。
レディースの総長なんて、もぅ面白くもなんともない。
誰かの上に立つ事も疲れたんだ。
有理とも、もう付き合いを切りたい。
「…っ…ふざけんな!!!」
近くにあった雑誌を無意味に壁に投げつける。
最近、こういう事がよくある。
無意味に怒りが込み上げてきて、何か物にあたる。
ふと、増川の言葉が頭をよぎっていった。
『更正施設の子達だ。お前なら何か得るものがあるかも知れない。』