『プランは俺に任せといて』


『うん。楽しみにしとく!』










「クリスマスも仕事だったのかなー?でも、赤で囲んであるし、大事そうだし……」




ハッと思考がストップし、現実に引き戻される。




「もしかして、レイコさんとの約束とか?クリスマスがどうとか言ってたな」



……レイコさん。ね。





「本城さんは、どう思う?昔の俺、何か言ってなかった?」




私を見る、涙。



言ってたよ?




独身最後のクリスマスデート。




初心に戻ろうって言ってた。




だけど、教えてあげない。





私はニッコリ微笑んで、伝える。




「……思い出して」





昔の記憶が戻ってくるように。



想いを込めて。





そして、私との約束がレイコさんとの約束にすり替わってしまわないように。





お願いだから、思い出して。