ぽんぽんと手のひらで叩く俺に、クスっと笑う本城さん。

そのまま、ゆっくりとしたリズムで布団を叩き続けていれば、


しばらくして静かで陽射しが差し込む室内に本城さんの穏やかな寝息が聞こえてきた。


見れば、目が閉じられていて。

メイクされて長めのまつ毛。

白い肌。

こうして近くで見るのは初めてか……と意識の無い本城さんを見下ろしながら思う。

あ、でも……高校の時にこうして見たことはあったかもしれないな。


……お疲れみたいだし、少し寝かせてあげよう。


気持ちよさそうに眠る本城さんに自然に出てくる笑みを溢しながら、

俺は音を立てないようにパソコンを取って電源を入れる。


起きたら聞いて見ようかな。


本城さんももしかしたら……何か俺が言っていたことを覚えていて知っているかもしれない。