ちょっと待って今私、
夕菜に<馬鹿>って言っちゃった??
 
「やばい・・・」
「本当にやばいよ?綾ちゃ-ん?」

とっても優しい声の夕菜が
 私に抱きついてきた。

「ううっ ごめんらさい」 ←ごめんなさい

 ごめんなさいと言おうとしたら
夕菜にほっぺを思いっきり
 引っ張られた。

「いはいよお」←痛いよ

 本当に痛い・・
夕菜怪力だもん。

 「はなひて-!!」←離して
 「はあ??綾が馬鹿なんて言うから
  いけないんでしょ」
 
そう言ってやっと離してくれた
ほっぺたはすごく痛くて泣きそうになる。

 「もう夕菜の馬鹿力!!」
 「はっ??」
 「いえ、なんでも・・・」

これ以上言っても夕菜には
勝てないから辞めた。

 ふと隣のくらすの6組をのぞいたんだ。

  「あっ・・・」