そんなことメモするふりして落書してたお前が言うか。なんては言いたいがやめておこう。
「それと教頭からの伝言だ。もしお前がそこまで信頼する生徒がやってたら解雇する。ついでにお前が顧問やってる第2演劇部はお前が指導してると問題を起こしかねんからオーディションの参加を禁ずる。だと。オーディションはおおかた礼毛の入れ知恵だろうがな。」
んなろー。
「何それ、何で先生が顧問やるだけで私達が問題起こしそうってなるの!?ちょっと文句言いに!!」
「落ち着け風車!!」
気がついたらガラにもなくデカい声で風車を止めてた。
「今出たらあの連中の思うつぼだろうが。オレはここで降りる。」
「じゃ顧問はどうすれば・・・。」
「ブンデス。頼むわ。」
「オレがか!?待て!オレにはサッカー部があるんだぞ?」
確かにコイツにってのはムリがあるか。だがブンデスにしか頼めないしな。

「先生、やっぱりここでしたかって、お取り込み中?」
立向宇に堀下か。
「なぁお前ら、もしオレが訳あってしばらくサッカー部の顧問を降りると言い出せばどうする?」

「どうするって、止めるつもりはありませんよ。だって仲間のためにできることをする。そのためにしばらく留守にするってことなんでしょ?それだったら背中を押すだけですよ。」
「そうですよ。けど、オレらもいるんだから速めに済ませろとは言うかもですが。ってまさか先生?」
「すまん。今朝色々あって羽乳のバカが第2演劇部顧問をやめさせられてな。しばらく顧問代行を頼まれてだな。」
ブンデス、お前・・・。
「生徒の前でバカはないだろバカは。・・・けど、代行受けてくれてthank youな。」
「ったく中学の頃からの付き合いだからって何かあるとすぐ頼りやがって。まぁ断りきれないオレにも問題あんだろうが。こんどラーメンおごれよな。それと練習にはちゃんと顔出せよ。」
何だかんだ言いやがって頼れるダチだコイツは。
「そんな訳でだ、他の部員に言っといてくれ。第2演劇部のオーディション終るまで顔は出せんとな。それと監督にはオレから後でちゃんと言っとく。」







そんな感じでオーディションまであとわずか、頼むぜブンデス。みんな。