「よぉオメーら。調子はどうだ?」
あ、先生が戻ってきた。
「大体は大丈夫です。あとはセットとか背景が揃えばなんとかなります。」
「美術部でーす。頼まれてた背景のセット用意しましたー。」
「はーい。」
「まったくミハル、美術部だってコンクール近いのに気軽にこーゆー依頼しないでよね?」
「ゴメンごめん。」
美術部にこーゆー依頼ができるのは私が美術部部員でもあるから。
「じゃ確かに届けたからね。それと、私たちにこんなことさせたんだからキッチリカッチリ勝ちなさいよ?それと作品は今週中に出すようにね?」
「うん。ありがと乃莉海」
さっきの子は音恋芽乃莉海(おれがのりか)、美術部の親友。いろいろと手伝ってくれる頼れる友達なんだ。
「三好、あっちは間に合うか?」
先生が見る先、そこは創星くんたちが歌の練習をしてるとこ。(えりなちゃんが書いたホラーミュージカル)
オーディションは今週末、きっと間に合う。
「歌音!音程がずれてる!!風車兄!もっと声に余裕を!!」
怒声の主は円海桃琴(まるかとうこ)ちゃん。歌音とは小学校の頃からの付き合いな合唱部の子。オーディション直前までの歌の指導を頼まれたみたい。
「うん、いい感じだよ。その余裕を忘れないように。さ、もう1回やるよ。」
桃琴ちゃんに任せとけば大丈夫かな。
「先生、剣松さんたちの調子を見に行ってくっから。」







「み、ミハルちゃん!ちょっとこれ見て!!」
泪佳ちゃんが慌て気味?とりあえず見よう。ってこれ学校新聞?なになに・・・。
なっなにィ
「先生、ちょっと新聞部まで行って来るから!!」
「おいっどうしたんだ銭形に三好!」
「舞鈴ちゃんもお願い!」
「え?けどまだ衣装のデザインがっ・・・。」
「そんなのあと!」