「これより職員会議を始める。」
うへぇ・・・。朝にもやっといて放課後にもやるかよフツー。今日は部活終ったらキャプ翼のDVD見ようと思ってたのによぉ。
「実を言うとだ、今日何者かが生徒会予算を奪ったのだ。」
マジかよ。
「それでだ、教職員諸君は何か知ってないか知るべくのって訳だ。しかし羽乳先生、職員会議中に漫画読むとか悪ふざけにもほどがあるんじゃないかね?」
「校長、羽乳先生が怪しいんじゃないですか?」
「何?」
なにィ礼毛!?てっ、テメェ!!
「午後の授業中に彼が生徒会室から出たのを目撃しました。」
だから怪しいってか!!
「ちょっと待ってください校長。」
ぶ、文出子。
「なんだ文出子先生。」
「羽乳先生が犯人とは思えません。そりゃあこの先生は不良教師な問題児ですがね。予算のちょろまかしはしませんよ。大方、授業サボって昼寝できる空き部屋に生徒会室を選んだけど昼寝できそうにないから生徒会室を出たんじゃないですか?」
文出子、オメェってヤツは・・・(泣)
「そうですよ校長。オレが怪しいってんなら身体検査なりオレの机とか調べたらどうっすか。」







「ほら、やっぱりオレじゃなかったでしょう?」
「ふむ。確かに。ではこれで職員会議は終了とする。教職員諸君は明日のホームルームでも呼び掛けをするように。解散。」
やっと終ったかよ。あ~たるかった。
「大変だったな。羽乳。」
「へへっかばってくれてThank youな。こんど1杯おごるぜ。」
「あぁ、楽しみにしてるぜ。」
しかし礼毛のヤロー、あぁまでオレをおとしめてぇか。顔に似合わずせけぇ野郎だぜ。
「で、お前は今からどうするんだ。私はサッカー部の指導に戻るが。」
「まだ時間あっしアイツらの指導に行くとするさ。」
「そうか。オーディション、頑張れよってアイツらに言っといてくれ。」
「Thanks!言っとくぜぃ。」