PM2時、
「きょっ杏香!シリアス大変だ!!」
何よ真っ昼間から三波は。何が大変だってのよ。
「しっ真一が、真一がやられた!」
!!!真一が!?だが待てよ、真一は恨み買うマネしないしどうなってんの!?
「三波、他の被害は?」
「高坂のバカも巻き添え食らったみたい。風魔はどうか知らないけど。」
甚もやられたか。まぁ甚ならわかるが。だが小冬浬はどうだろう。
「三波、非常事態よこれ。対策を練るから真一か甚をよこして。」
どこの誰だか知らないけど私の物を壊して、ただじゃおかないんだから。






「よっ、杏香・・・ゲフン」
「大丈夫?真一。」
「ギリな。」
しかしどこの誰?ウチの真一をこうしたのは。
「気、気をつけろ・・・。オレらを襲ったのは演劇部員だ・・・ぜ・・・。」
!!!私は一瞬耳を疑った。そう、真一や甚を襲ったのは同じ演劇部員だったのだ。
「へへっ・・・杏香。お前猿飛から聞いてたろ。松平のヤツが最近不穏な動きしてたってよ。」
確かに咲月そんな言ってたわね。
「どう?仇討所望ならやったげるよ。」
真一はハハ・・・と力なく引きつった顔で笑うだけだ。しかし咲月が言った通りあのレモンピープルの連中がやったのかしら・・・。
TELLLLLL・・・
ん?才太
『あ?杏香さん?松平が反旗を翻してるってのは咲月から聞いてると思うが、松平率いる反乱軍はかなり多いぜ。40人越えってとこだ。今回はさすがに危険だ。抗争なんて考えない方がいいぞ。』
そう、そうなのかしらね・・・。
「杏香様!」
「どうしたってこの負傷者はエンドラの!?」
「ぐぅおっ・・・松平に、松平に気をつけてください・・・。」
まさかエンドラも対象とはね。やってくれるじゃん。
「才太、忠告は感謝するわ。でも、今回ばかりは引き下がる訳には行かないみたい。」
『どーゆー意味だ杏香さん。』
「もうヤツらに真一に甚、それにセロのエンドラ派の数人がやられたわ。これは布告にすぎない。杏香ファミリーはこれより松平暮深率いる反乱勢力との抗争に入るわ。な訳で調査ご苦労様。」