｢あ、ジイや？・・・ん何ぃっ!？うん。うんわかった。｣
・・・ハァ。スーパーブルーだ。何でこんな時に・・・。
｢いかがなされました杏香様。｣
あ、セロ。
｢ちょうどよかったわセロ。今日アンタの家に来させてもらうわ。｣
え？何で急にとかそんな感じだけど今は無関係、私の一大事なんだから。






三好宅（伊賀崎宅の近く）


｢一大事とはいかがなされたのです。私に可能な範囲であれば力になります。｣
｢それは嬉しいけど今のアンタじゃこうするのが精一杯よ。｣
｢では何があったのか教えてください。｣
｢そうね。アイツが、信幸がやって来るの。｣
セロはなるほど確かにそうだと悔しそうな目だ。
｢わかりました。しかしこの三好清蕗、杏香様が望むなら信幸様とも闘いましょう。｣
このセロの性格には救われることが多い。ありがと。セロ。って、何で智風もいんの？
｢あっイヤね～、なんか今日はさ、杏香の近くにいたら面白そうなフラグ立つ気がしてさ、憑いてたんだよね。あ、セロ君。その信幸って誰？｣
と、智風・・・。セロの目は指示を仰ぐ目だ。う～ん。ここまで来たらしゃあないわね。いいわ。教えたげて。と指示することにした。
｢信幸様、真田信幸様は杏香様の婚約者にあたる人物で、三好家はその真田家の家臣の家系なのです。｣
ふ～んと思ったより薄いリアクションだ。まぁ智風ってそんなのから無縁な感じだからね。
｢でさでさ、その信幸と杏香の関係知ってるのってあと誰がいんの？｣
いや、違うとこに食いついた。
｢雷夏さんに弥宵さん、妹の三羽琉にみっちゃ・・・いや部長だけだ。｣
｢え？セロ妹いんの!？見して見して!!メッチャ会いたい!!!｣
うわぁやっぱりこんなフラグだし。