う~っ寒いっ!何でこんな寒い日に部活なんてせにゃあならんのだ。こんな寒いとヤル気出ないし。あぁ、今日はおでんがイイなぁ~。ちるみ作ってるといいけど。


バタン
「うぃ~す。・・・んなアホなっ!」
「あっ大樹。蜜柑食べる?」
何でだ?何で部室に・・・







コタツがあるんだぁぁぁぁぁっ!!!
「杏香先輩、何で部室にコタツがあるんすか?ナチュラルに。」
「寒いからに決まってるでしょ?私さ、冬の寒いのダメなんだ~。」
だからってコタツっすか。この人SOS団の団長さんみたいにメチャクチャなのは前から知ってるけどまさか部室にコタツとか予想外だよ。
「ちわっ。弥宵来てるかい?ってコタツだ♪もう出したんだね♪」
「あっ羽月音~♪弥宵まだ来てないよ~。あ、蜜柑食べる?」
城戸羽月音(きどはつね)、弥宵先輩の双子の妹でキャラが弥宵先輩と似てるから個人的のこの人はちょっと苦手だ。
2人がやっぱりコタツと言えば蜜柑よね~とか、コタツで食べるラーメンもいいよねみたいな会話で盛り上がってる間にあったかい缶コーヒーでも買おうかなと思って部室を出ようとした時、
「およ?大樹どこまでいくん?」
また厄介な人と会ってしまった。弥宵先輩だ。
「え?あ、ちょっと外まで。」
「あ、そーなん。およ?羽月音来てたんか。」
ちょっと待て、この人コタツがあるのスルーしてないか?
「あの、コタツがあるのはツッコまないんすか?」
ヤレヤレ・・・な顔で笑いながら先輩は言う。
「知らなかったん?演劇部の部室は冬になるとコタツが出るんだ♪」
冬になるとコタツって・・・。
「弥宵♪蜜柑食べよ?」
うわぁ女3人コタツでホノボノだ。ウン、オレがここにいるのって何かおかしいよな。帰ろうか。全力で場違いだし。