「俺が吉田東洋を斬っちゃる」




まず始めに立ち上がったのは那須慎吾であった




「しかし、井伊直弼の時のように上手くいくかわかりませんよ

東洋の周りには手練(てだれ)がいますし、あの時は18人で斬り込んだ
だがここは土佐、見つかれば家族から親類にまで罪が及ぶバレずに行うにはこちらもそれなりの手練が必要ですよ」
と、慎太郎は言った