『娘がなんという無礼を………!…申し訳ありません!!私はその様な事は絶対に致しません…っ…なので、わが社との契約は今まで通り…………』







「えぇ、分かりましたよ。契約は切らない。…………けれどもう1つ娘さんに問題があるんですよ」







『ま、また娘ですか!?』









今まで挑発的な口調だったパパッチが、急に声のトーンを下げた














「お前の娘さぁ…最高に態度悪いんだけど」







『い、一体娘が何を!?』







「『あたしの事好きなんですよねぇ?』って言われたんだけど?なぁ、どういう事だよ。俺を馬鹿にしてんのかよ?」







『ま…ままま誠に申し訳ありません!!!娘はきっと何か勘違いしているのだと思います!』







「あと俺の娘の彼氏…………いや、光月財閥の息子にも同じ様な事を。」







光月財閥…………








「え、俺!?」






どういう事ー!?







めちゃくちゃ意味が分からないんですけど!?







『こ………!…あああ…本当に沢山の無礼を申し訳無いです……!…娘にはしっかりと言って聞かせます…!』







「…………まぁ良いでしょう。今後、こんなことの無いように。次にあったら……分かってますね?」









『はい…………。本当に、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした!』










で、パパッチは電話を切った







あたしと彼方はちんぷんかんぷんで…………





他の人達はみんな、しばらくの間驚いた表情を変えなかった






特にちひろは、全く状況を分かっていないみたいだ




でも顔は、ずいぶんと青ざめていた