「あたしはその空手の大会で1位だった者で~す。」






「え…………」







「ちなみに~柔道、剣道、キックボクシング、ボクシング、ムエタイ、合気道も日本一ですけど何か?」






「美世もそれなりに賞取ってる~。喧嘩じゃ由衣ちゃんと彼方以外には負けないし~」









ちひろは段々青ざめてきてる




抵抗するのは止めて、本気でヤバイって顔してる






「か、彼方!彼方も強いのぉ……?」





「俺もオールNo.1だけど?」








そう聞いた途端、ちひろはまた馬鹿な事を言い出した














「彼方ぁ!あたしの事好きなんでしょ?助けてよ!
今ならまだ付き合ってあげても良いからさ!!」










はいウザい。









殴ってしまえ










――――ダァン!




ちひろは吹き飛んで、ドアにぶつかった










「いたっ………!…何すんの!?」













…………あぁー












イライラが収まらない













「パパに言い付け…」




「ていいから、もう一回殴らせて?」










で、もう一回殴った。









…………と同時にやって来たパパッチ。









眉間にシワが…………











「…………なにしてんだこのチビ!!」





「今回はちゃんとした理由がある。」






「…………はぁ…せめてバレない所でやれよな…。駆け付けてるのが俺だけで良かったな…」








あたし、良いパパッチを持ったなぁ…………。